top of page
  • mikiynot

フェイクニュースは一夜にしてならず

Updated: Dec 23, 2020

BBCで、興味深い記事がありました。「トランプ大統領の『投票者不正』戦略の深い根」(11月23日出)。


トランプ大統領はSNSを活用することで知られている。ツィッターも積極的につぶやきますよね。


今月のアメリカ合衆国大統領選、各州の投票結果が流れ出したタイミングで、すぐさま「投票の不正」を主張したトランプ氏。ツィッターも相変わらず自発的で、誘発的です。


「思ったことをつぶやく」が特徴のSNSであるツィッターだけど、投票不正に関してトランプ氏は、今年春からその種をせっせと撒き続け、収穫できそうな票田を疑惑の種で潤してきた、という記事です。


4月14日から11月の選挙までに、「この選挙は不正」という趣旨をツイートし続け、その数は実に70回以上。ソーシャルメディアでこれらを目にし続けたトランプ支持、または浮動票層で支持に流れる可能性を持つPersuadable(説得可能な)数百万人のアメリカ人は、開票開始まもなく開設されたフェイスブックの「Stop the Steal(不正を止めろ)」運動に間髪入れず、加わることができたということ。


その即発的な機動力に少なからぬ驚きを感じた人も多いでしょう。ハッシュタグ #StoptheSteal も開票初日に始動。その炎上に貢献したというSNSへ投稿されたビデオを、BBCが分析しているのが興味深いです。


ビデオでは、開票監査の権利書を持つ共和党支持の男性が、入り口係員により開票所への入場を拒否される。開票の監査ルールに混乱が生じ、一度はそうやって拒否された男性だが、誤りを認めた係員が謝罪し入場を許可するという経緯を撮影したもの。


編集されたバージョンでは、男性が入場を拒否される場面までで、入場を許可される経緯はカットされている。そのビデオを200万人以上が閲覧し、結果ハッシュタグの炎上に貢献した、というものだ。


ひと月ほど前に、映画をみた。「The Great Hack」では、選挙コンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」がフェイスブックの利用者データを不正に収集し、心理的に操作するターゲットを見極め、働きかけていったという仕事ぶりをつぶさに追う。



数分で数百万人の閲覧が期待できるSNS。今回の大統領選挙でも、数々の「フェイクニュース」がSNS運営サイドの判断で閲覧注意を促す警告づけが評価されているけど、モノによっては、わざと一拍置いてない?と思ってしまいます。

Recent Posts

See All

Comments


bottom of page