top of page
  • mikiynot

ロンドンの「離れ」、リッチモンド

の丘の上に来てみる。


夕暮れには大きくて熟した柿の実のような、ぽってりとした太陽がゆっくりと落ちていく様子が、見られることもあります。


この丘からの眺めは、1902年にAct of Parliament として施行された、イギリス唯一の景観保護法で守られている光景。


風景画の大家、ターナーが19世紀初頭に描いた景色と見比べても、時代の移り変わりが察せられるのは人物の服装からだけ。


さてさてこのところ、ある雑誌のために丘からのテムズ川彼方に沈む夕日を狙って、連日のように撮影しに来ているのだけど。


真っ青の青空‥つまり快晴だと、雲が加えるニュアンスがなくてつまらない。雲が程々に散りばめられ、かつ落日ポイントを遮りすぎないこと。


太陽が投げかける最後の強い光をほどよい位置で、あまり分厚くなく、うっすら浮雲ふうに、お腹を赤く染めて受け止めてもらいたいのです。

当たり前だけど太陽の位置も木も、前の通路もホテルもガチっと構図を固定してくれるので、雲以外の要素と使うレンズ、被写体深度、角度はキメキメなんだけど。


あとは文字通り、雲行きを見守るだけ〜。です。


コメント


bottom of page