今年は、蜂蜜を売るアウトレットがない。
去年までは、ご近所のArtichokeというグロッサリーで全部引き取ってもらっていたんだけど、今年は変更になって蜂蜜の行き場が一瞬、なくなった。
自分で取っとく分を除いても、100瓶以上あるのですね。さて、どうしよう。
ご近所にまず、お知らせすることにした。
かれこれ10年以上前に、この通りでメールグループを作った。ストリートパーティーをしたり、ピクニックをしたり、もらって欲しいものがあったらお知らせしたり。最初は小さかったんだけど、今や、300くらいのメールアドレスが登録されていて、いろんな情報が交換されてる。
地元の蜂蜜は、蜂がその土地の花から蜜や花粉を集めて作るので、花粉症やアレルギーに効くと言われてる。
ご近所さんに食べてもらえば、これほど地元の蜂蜜はない。
メールに添えるイメージとして、今年一年に撮った写真から選んで、こんなコラージュを作ってみた。
私が蜂蜜づくりで一番好きな時は、右下の写真の瞬間。
ミツバチは完成した蜂蜜を保存するために、ミツロウで薄くフタをします。そのミツロウをナイフでうすーく剥ぎ取る瞬間。うまくいったら、紙のように薄いミツロウをスーッと剥ぎ取ることができて、黄金色の蜂蜜がこんな感じで、トロリと顔を出します。これを、遠心分離機にかけて蜂蜜を抽出しているのが、右上の写真。下にある二重になったフィルターで受けて濾して、瓶に詰めて、ラベルを貼って。フィルターを通してゆっくりと落ちていく蜂蜜の写真が、右真ん中のもの。フィルターを通るのも時間がかかるので、少しずつ落ちていくのを寝て待つ(笑)。文字通り、三日三晩かかります。
左下の写真が、瓶詰めされた完成品。私が作ったラベルには、
「What my bees can spare」(蜂たちのおすそ分け)と印刷しました。
蜂蜜は、蜂たちが冬を越すための大切な食糧。一つの巣箱につき一冬に、約25キロの蜂蜜が必要なのでその分を残し、ありがたーくいただくわけです。私たちが巣箱を整えて作ってあげる環境は、蜂たちにとって大変作業しやすい環境なので、コロニーの育成・養生・食糧づくりに集中でき、野生に比べて格段に効率がいい。結果的に、冬越えに必要な量以上の蜂蜜が貯まり、人間はそれをいただく。
大量生産する業者はシステム的に蜂たちに負荷がかかっていますが、私のようなマイクロ養蜂では、持ちつ持たれつの関係といえるかな。
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