ウェルカム!と大手を広げて迎えてくれたちびっ子たち。「ブリティッシュ・ヘン・トラスト」のお手伝いをしてるんですね。
ヘン?ってなんぞや?って感じですが、めんどりをHenと呼ぶのです。おんどりは、Cockerel (コックレル)。コケコッコ〜と、朝3時ごろから鳴くのがコックレルたち。
こちらのチャリティ団体はレディース専用で、鶏卵農場から貰われてきためんどりたちを、養子縁組してくれるんです。
ヘンはそんなにうるさく鳴きません。なので、近隣に家が並んでいるロンドンの都会でも飼いやすいのです。
鶏卵場のめんどりたちは、産む卵の数がピークを迎える2年を過ぎると処分されてしまいます。
このチャリティ団体は、その業界的に盛りが過ぎためんどりたちを引き取って、養子縁組してるんですね。
かくいう私もこれが2回目の養子で、車の後部座席で彼女らを輸送する大きな段ボール箱も抜かりなく、2羽もらっていく予定。とはいうものの、申し込み数より余計に貰ってくれるなら、貰ってって!という感じなので、今回も、わかった、もういっちょ!と、3羽もらってしまいました。
順番を待っている間に、目の前を通り過ぎていった引き取りの人たち。こ、これは何羽入ってるんでしょう!?
もう本格的です。きっとリピーターです。5羽と言わず、10羽くらいもってけドロボー!じゃ、ついでだし、貰っていくわ!という流れになったのかも。
あ、1羽につき5ポンド、申し込みの時にお支払いします。厳密にはドロボーではありません。
ストレスで羽が抜けていることが多いのですが、うちに貰われてきた子たちも例外ではありません。ハゲちょろけ。
でも数ヶ月すれば、羽も生え揃います。いま、夏だからいいけどね‥ちょっとお腹がスースーするよね。
過酷な環境をくぐり抜け、平和なリタイア生活を送る庭に、無事到着しました。
でもね、この子たちマシーンなんです。
翌日から早速卵を産みます。ちょっと休憩したら?って思うのですが、採卵数を最大化する品種改良がなされているので、自分達でもやめられない、止まらないのでしょう。
前に飼っていた普通のブリーダーからのニワトリたちは、冬は産まなくなったものですが、この養女たちは冬もポンポン、本当に少しは休めば?と思うのですが、止まらないのですね、これが。
なんだか、毎日のお通じみたいな感覚なのでは、と思います。あれ、なんか今日のお通じこないなー、すっきりしないわ。お腹が張ってるし便秘かしら?みたいな。ポンっと出して、あースッキリした、みたいな。
そうそう、鶏を飼い出したころは、こんなペキンバンタムたちを飼っていました。
いかにもペットです。卵は小さくて、あまり産まなかったな。
思えば遠くへ来たもんだ〜♪ なんて歌じゃないですが、可愛いお手毬みたいなペキンちゃんたちから、ハゲハゲのハードボイルドなニワトリちゃんたちへ。
でもね、逞しくてちょっとずうずうしくて、好奇心旺盛で、おやつを目掛けて飛んでくる。過酷な状況を乗り越えてきたタフな子たちは、よくぞ頑張った!と贔屓目たっぷりにみてしまいます。なんだか健気で可愛いヤツら、なのです。
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