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作家日和

Updated: Dec 23, 2020

今日はとても高揚した、よき日でした。


リベリオンの場所や時間、大まかな内容は公になっているけど、具体的な参加者や詳しい内容、進行表を把握している人はごく限定されていることが多い。


なので、サンバのドラミングで「Writer's Rebel」(作家たちの抵抗)のために、1時に集合!と言われて、国会議事堂広場に集まったけど、どこに行くのかはシークレット。去年結成された「ライターズ・レベル」に名を連ねるのは俳優エマ・トンプソン氏やスティーブン・フライ氏、「侍女の物語」の作家マーガレット・アトウッド氏など。


でも、バンドをリードする、予定を把握済みのマエストラの先導で出発。公表された時間表では夜6時半からとなっているけど、始まったのはお昼の1時ですからね。ここからもう、臨機応変な感じです。


議事堂広場から南西の方角に政府機関が集まる通りがいくつかある。その一つをしずしずと、多少厳かな行進をしていく。


道は少しずつ狭くなっていき、どんどん、静かになっていく。


30人の太鼓が、周りの建物に反響し、響き渡ります。建物の間隔が狭まり、私たちが進むさまを真上から覗き込みます。マエストラの指揮で、8拍おいて、揃っての一打。静めては繰り返し、静まっては繰り返す。その反響は地鳴りのよう。


竹竿の上にすでに陣取る、XRのボランティアが見えてきます。女性と男性、聞くと12時ごろに設営したという。かれこれもう2時間も、竹組みに座っているのですね。


昨日、お見かけした俳優のマーク・ライアンスさん。最近の映画では「ダンケルク」や「レディー・プレイヤー・1」、「シカゴ7裁判」などに出ている私の好きな俳優さん。今日はホスト役を務めるという。後半を担当する方も俳優のジュリエット・スティーブンソンさん。この方もとても知的で、オピニオンリーダーとしてお見かけすることが多い人。


今日は、様々なジャンルのライター、作家や俳優、クリエイターたちが、ロンドンのシンクタンクの拠点であるタフトン通りに集まり、それぞれが登壇しスピーチを行うことになっている。


なぜタフトン通り?と思ったのだけど、経済活動優先で気候変動による環境への悪影響を否定する、石油依存の社会の仕組みを支えるシンクタンクが多く集まるのだそう。


駆けつけた緑の党のキャロライン・ルーカス氏はたった今、天候と環境の非常事態に拍車をかける経済活動を法律で制限する、CEE(Climate and Ecological Emargency)法を国会に提出してきたという。


景気よく、サンバドラムでイベントの先鞭をつけたところで、まずはライアンス氏がTell Me Lies About Vietnamをよむ。About Vietnamを、About climate change に変えて。


ベトナム戦争の反戦活動家、詩人のエイドリアン・ミッチェル氏が1964年にトラファルガー広場で発表し、戦況が変化するにつれて詩の一部を変えながら、朗読したのだそうだ。


ライターズ・レベルにはYoutubeチャンネルがあるんだけど、この日の最後に登壇した、デボラ・バウムさんのスピーチが格別だった。せせらぎに煌めく光を追ううちに大きな川の流れにたどり着くような、ゆりかごのような語り口が沈思を誘う。


作家たちは、現代にはストーリーが足りない、という。刻まれて届けられる言葉には、何の重みも無くなった、と。


短期的な見通しを最優先し、長期的な見通しができなくなっている私たちの自然における比重の軽さと、重なっているように思える。

総勢20人の登壇が終わったのは夜9時。最後の写真では、夜の帷がすっかり降りたなか、いろいろな照明を持ち出し登壇者を照らし出す光景。ライアンス氏も、雨で濡れた地面にしゃがみ、自分の携帯のライトで登壇者を照らす。えー、もったいのうござる!でもステキ。


竹竿に籠城した二人、夜9時すぎて、やっと降りれることに。お昼から今まで、9時間も居心地の悪いスポットに座っていたことになる。お疲れさま。

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