とは言っても、私の場合、ほとんどがお仕事で行かせてもらっていて、撮影と時には、文章も書くので取材もして、と忙しい。
でもですよ。やっぱり楽しいのです。
綺麗なもの、美しいものを体験して気分が上がる!というのは、この取材をさせていただいた雑誌
「美・プレミアム」(フォーシーズンズ出版)のテーマ。主にパリ、ヨーロッパ、日本の美しいものを超絶魅力的な写真で展開する、例えていうと「ワールドカルチャーのグラビア雑誌」なのです。
そこで去年ですが、ロンドンの最新アフタヌーンティーを紹介しました。
中で一番「気分が上がった」のは、パンパシフィック・ホテルでした。
アフタヌーンティーの華、ペストリーが凝っている。繊細に仕上げられたチョコレート細工は見た目だけでなく、口に入れた時にホロホロと解けたり、パリッとしたり、食感と味がアクセントになります。簡単な作りだと、味も単純になる。ペストリーの見た目は、複雑な味のレイヤリングが計算された反映結果といえましょう(って、ペストリーシェフさんには当たり前ですがな!て言われそう 笑)。
バークレーホテルのプレタポルティーもファッション界のコレクションを季節ごとに反映する、とても凝ったものなのですが、最初は「えっなんだか色も派手派手だし、アイシングシュガー使いが激しいし、美味しくないのでは?」と思ったものです。
しかし予想を大きく覆し、美味しかったのですよ。とても丁寧なお仕事されていて、野暮ったいのではと思った私が大間違いでした。こちらはいつでも行きたい!と思うアフタヌーンティーです。
食べて美味しい芸術といえば、ローズウッドホテルのモダンアート・アフタヌーンティーも素晴らしかったなぁ。確か私が行った時は、アンソニー・ゴームリーの作品をテーマにしていて、それと一緒に草間彌生さんの水玉カクテルをいただきました。ロンドンで開催されている展覧会とリンクしていて、今はテートモダンの展覧会にインスパイアされた、シュールレアリズムのようです。うーんまた行きたい!
今回のパンパシ、下の写真は「美プレミアム」の表紙になリましたー!嬉しい。
今回のホテルラウンジ訪問で、偶然にもラッキーにも、こんな可愛い女の子と出会いました。
パリから来て、もうひと方とアフタヌーンティーを楽しんでました。
彼女たちが選んだのは、飲茶的な要素が特徴のシンガポール風アフタヌーンティー。ペストリーシェフがシンガポール出身で、オリエンタルな素材使いはお手のもの、なのです。
カメリアちゃん。カメリアってお茶の木なので、後でメールしあった時に「カメリアってお茶が好きな女の子にぴったりの名前だね!」って言ったら、「そうそう、お茶は大好きなの。偶然とは思えないわ!」ってお返事が来ました。
パティスリー激戦都市のパリの人がこのアフタヌーンティーを楽しんでるなんて、なんだか、お墨付きな気分になりました。
そうそう、ここはティーポットの下にティーライトを入れる器具を使っていて、お茶が冷めることなく温か。
こうやってお茶をサーブしてくれるスタイルは珍しいです。
ストレートで、ミルクを入れて、長ーくお茶を楽しんでね。というメッセージが伝わりました。
アフタヌーンティー全景。
私が頂いたトラディショナルは、飲茶ではなくスコーンがサーブされ、それ以外は同じメニュー構成になります。スコーンにはカヤジャムがついてきて、そんなところもオリエンタルでしたよ。
こちらのヘッドペストリーシェフ、チェリッシュ・フィンデンさんはプロのペストリーシェフが技と味を競うテレビ番組のジャッジもされています。
取材後に、どんな人なんだろ?と番組チェックしてみました。
‥えらいキャラが濃くて、うわぉテレビ向け!と思いました(笑)
スコーンはブラウンズホテルのスコーンと似ていて、しっとりきめ細やか。ブラウンズのは変則的で、すぐ焼くのではなく、寝かせてからオーブンに入れているので、そのようなレシピで作っているのかな?と想像しました。
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